あなたは神近市子か!と思う件【4】

多分その人の言う価値観も貞操観念も、本人は普遍だと思っているだろうけれど、実際はそうでもない。

その人が履いているパンツだって、実は「はしたないシロモノ」で、浸透するのが難しかったのです。

どういう事かっていうとね、日本人の女性は着物を着るときに腰巻を着用していました。

腰巻というのは「隠すべき部分を限定しない」ということで、エロティズムと結びつきにくいという側面があったんです。

少なくとも着用していた女性側はそう思っていました。

パンツというのはその部分を隠すことで「大事な場所です」と人に知らしめしてしまうという恥ずかしさがあったようです。

なので女性は「下着」という西洋の文化を受け入れがたく感じていました。

例えば「毛がはみ出す」ということが恥ずかしいならば、腰巻は少なくともはみ出しません。

なんでパンツが浸透できたか

一瞬パンツの浸透に追い風か!と思われたのは、関東大震災だったようです。

たくさん被害者が出たのですが、その時にあられもない姿を晒さざる得なかった死体がたくさん溢れたんです。

その時に「パンツを履きましょう」と政府もアナウンスします。

「パンツを履いたほうが文化的」という西洋ナイズもあったでしょうが、「こういう事になっちゃうから!」という注意もあったでしょう。

しかしそれでも頑なに、パンツを拒否し、腰巻で。。。という女性は多かったのです。

そのころパンツという呼び名ではなく、ズロースもしくは下履きなのですけどね。

一部の発展的で様相を好んだ女性いがい、このズロースは着用されていなかったと思われます。

白木屋の火災の教訓からズロース着用が白木屋においては義務付けられ、「機能的である」ということは認知されつつも、それでも浸透するというところまでは行き着きませんでした。

それこそ「倫理的に」だの「貞操観念として」という思いもあったでしょう。

第二次大戦中のモンペ等の着用から、下履きをつけるという「受け入れがたい屈辱」を受け入れざる得なくなるのですが、それでも戦後はまた下履きではない女性も増えます。

それを変えたのが女性のファッションの変革だったのです。

これって、なんとなく脱毛もこんな経緯を辿りそうだなと思いません?

アンダーヘアの脱毛は日本でまだまだ「常識」とは言えませんが、常識になる可能性の方が高いのではないでしょうか。